ある時は同じ雨を浴び、ある時は同じ風を感じ、
めぐる季節を呼吸して、その酒の個性は醸される。
「ドメーヌ」というイノベーション。
それは自然に逆らわず、土地の個性に身をゆだねること。
栃木県さくら市、この地でしか出逢えない
「風土」「水」「米」「蔵」のすべてが響鳴しあうとき。
ほかの何者でもない、唯一無二の個性が光りだす。
日本酒の生命は「水」。だからこそ、
仕込みの水と同じ水で育てた米にこだわる。
原料米の「亀ノ尾」「山田錦」「雄町」は、
蔵の地下水と同じ水脈上に限定して作付けされた
選ばれしドメーヌ・さくらのセパージュ=品種。
同じ生育環境であることは自然への敬意であり、
最良のマリアージュを生み出してゆく。
この土地の個性こそが、仙禽の個性である。
「ドメーヌ」とはフランスのワイン用語で自社畑のブドウを使用し、
自社内で製造・瓶詰まで一貫して行う製造者を指す言葉。
米を作っているのは、人間ではない。
真の作り手は、人間がじゃまもの扱いしている
虫や草たち、田んぼに生育する生き物すべてだろう。
オーガニックが特別のものであってはならない、
そう私たちは考える。
昔はみんなオーガニックだったのだから。
この「農業の原点回帰」こそが、仙禽が追求する
「ルーツ・オーガニック」である。
古代米「亀ノ尾」は、現代に生き続ける米の祖先だ。
しかし、長い歳月とともに遺伝的特性を失い、
農産物の宿命である遺伝子の変化により、
本来の亀ノ尾は淘汰されてしまった。
だから今、仙禽はあらためて宣言する。
「本物の亀ノ尾と心中する」と。
11年前に始まった、仙禽と亀ノ尾の絆は、
種から原点帰りする、「原原種」という形で蘇る。
野性あふれる亀ノ尾本来のDNAは、古代から現代へと
受け継がれ、酒造りの未来を変えていく。
ナチュール。それは、「自然派」を超えるもの。
いにしえの技法により復活した超自然派日本酒は、
米・米麹・水のみの完全無添加で創られる。
酵母を添加せず、天然蔵付き酵母で醸される月日は、
古代米「亀ノ尾」のエネルギーを十二分に引き出し、
無限の生命力を秘めた幻の世界を創造する。
精米機も酒造好適米も存在しなかった、
遥か昔の酒造りの再現へ。
近代日本酒は技術革新の賜物である。
しかし、あえてそこから遠ざかり、
先人たちへのオマージュを尊ぶ「ナチュール」の哲学。
その思想は、あらゆる壁を越え、点と点をつないでゆく。
たとえば、ヴァンナチュール(自然派ワイン)や
クラフトビールという異文化ですら、
この思想のもとにつながりあえるのだ。
すべてのものづくりを「ボーダレス」へ。
時を超え、ジャンルをも超える、
日本酒の新しい未来がここにある。
超古代製法によって創られる「仙禽ナチュール」は、酵母無添加(蔵付き酵母)、
木桶仕込み、生もと酒母、古代米使用(亀ノ尾)、磨かない米であることが前提。
仙禽のシンボルは、仙界に棲む「鶴」。
愛情の赤。伝統の白。革新の黒。
そのすべてが響きあうとき、
ほかにはない唯一無二が生まれる。
株式会社 せんきん
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